「リビングのテレビを家族が使っているとき、自分は何も見られない」「深夜の放送を寝室のスマホで見たい」「外出中でも自宅と同じテレビを楽しみたい」——こうした悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
スマートフォンやタブレットが普及した現代でも、地上波・BS放送をスマホで見るのは意外と難しいと感じる方がいます。NetflixやAmazon Prime Videoのような配信サービスは充実してきましたが、アンテナ放送の地上波・BSをそのままスマホで視聴できる手段はまだ広く知られていません。
この記事では、そんな悩みをまるごと解決するガジェット、ピクセラ「Xit AirBox(XIT-AIR120CW)」を徹底解説します。スペックから設置方法、実際の使い心地、競合製品との比較まで、購入を検討している方に必要な情報をすべてまとめました。
XIT AIR BOXを使えば、スマホ・PC・タブレットがそのままテレビになります。しかも地上波だけでなく、NHK BSなどのBS放送もそのまま受信できます。NHK BSは2026年シーズンだけで200試合以上のMLBを放送予定であり、XIT AIR BOXがあれば無料でMLBをスマホ視聴できることになります。
テレビをもっと自由に、もっとどこでも楽しみたい方のために、本記事で詳しくお伝えします。
XIT-AIR120CW のスペック・特徴
ピクセラとは
XIT AIR BOX(型番:XIT-AIR120CW)を製造するのは、株式会社ピクセラです。1988年創業の老舗映像機器メーカーで、PCやスマートフォン向けのテレビ関連製品を長年開発してきた実績があります。XIT(サイト)シリーズはその主力ラインで、TVチューナー製品として高い信頼を得ています。

仕組みはシンプル
XIT AIR BOXの基本的な仕組みは非常にシンプルです。
- 自宅のアンテナ線を本体に接続する
- 有線LANでルーターに繋ぐ
- スマホの専用アプリを起動する
これだけで、スマホやタブレット・PCが「テレビ」になります。アンテナ放送を本体が受信し、家庭内Wi-Fi経由でスマホへ映像を配信する仕組みです。配信サービスとは異なり、アンテナ経由の映像をそのまま受け取るため、テレビと同等の画質・音質で視聴できます。
スペック詳細
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | Xit AirBox(サイト エアーボックス)XIT-AIR120CW |
| メーカー | 株式会社ピクセラ |
| 対応放送 | 地上デジタル・BS・110度CSデジタル(ダブルチューナー) |
| クラウド録画 | 対応(専用クラウドストレージの契約が別途必要) |
| 対応OS | Windows / Mac / iOS(17以降)/ iPadOS / Android / Android TV |
| 外形寸法 | 約35×115×123mm(幅×奥行き×高さ) |
| 重量 | 約190g |
| 接続方式 | 有線LAN(本体)→ 家庭内Wi-Fi経由でスマホ等に配信 |
| 外出先視聴 | Wi-Fi / 4G LTE / 5G環境で対応 |
| 参考価格 | 約16,500〜18,800円(2026年4月時点) |
ダブルチューナーの価値
XIT AIR BOXで特筆すべきスペックが、ダブルチューナー搭載という点です。チューナーが2基あることで以下のことが可能になります。
- 1番組を視聴しながら、別の番組を同時録画する
- 2台の端末で同時に異なる番組を視聴する
単純に「スマホでテレビを見る」だけでなく、録画と視聴を同時にこなせる点が同価格帯の競合製品との大きな差別化ポイントです。
コンパクトなサイズ感

本体重量は約190g、サイズは35×115×123mmとコンパクトです。テレビラックの脇や本棚の片隅など、場所を取らずに設置できます。接続するケーブルはアンテナケーブルとLANケーブルの2本だけで、すっきりとした見た目を保てます。
セットアップ手順(3ステップ)
XIT AIR BOXのセットアップは、ユーザーの間でも「思っていたより簡単だった」という声が多く見られます。難しい設定作業は一切なく、基本的には3ステップで視聴開始できます。
事前に確認すること
セットアップを始める前に、以下の環境が整っているか確認してください。
- 自宅にテレビアンテナ端子があること:地上波のみでも使用可能です。NHK BSなどのBS放送を受信したい場合は、BSアンテナ対応の環境が必要です
- 自宅に無線LANルーターがあること:インターネット接続済みの一般的な家庭用ルーターで問題ありません
- LANケーブル:本体とルーターを繋ぐケーブルは同梱されています

ステップ1:本体を接続する
XIT AIR BOXの背面には、アンテナ入力端子・LANポート・電源端子の3つがあります。
- 壁のアンテナ端子からXIT AIR BOXのアンテナ入力端子へ、アンテナケーブルを接続します(既存のテレビとも分配器を使って同時接続可能)
- 同梱のLANケーブルでXIT AIR BOXとルーターを有線接続します
- 電源アダプタを接続して電源を入れます
本体前面のランプが点灯すれば接続完了です。


ステップ2:アプリをインストールする
視聴したいデバイスに「Xit wireless」アプリをインストールします。
- iPhone / iPad:App Storeで「Xit wireless」を検索
- Android スマホ / タブレット:Google Playで「Xit wireless」を検索
- Windows PC / Mac:ピクセラ公式サイトまたは各ストアからダウンロード
- Android TV:Google Playストアからインストール(Amazon Fire TV Stickは非対応)
いずれも無料でダウンロードできます。本体と同じWi-Fiネットワークに接続されているスマホであれば、アプリを起動すると自動で本体を検出してくれます。

ステップ3:チャンネルスキャンを実行する
アプリを起動したら、最初にチャンネルスキャンを行います。
- 地上波のみ視聴したい場合は「地上」を選択
- NHK BSなどのBS放送を視聴したい場合は「BS」または「すべて」を選択(重要)
スキャンは数分で完了し、受信可能なチャンネルが一覧に表示されます。セットアップ全体は10分以内で終わるという声が多く見られます。

実際の使い心地
家の中での視聴
「ただテレビをスマホで見ている感覚で使える」という評価が多いのが、XIT AIR BOXの特徴です。アプリを起動してチャンネルを選ぶだけで即座に視聴できるため、ストリーミングサービスのように「ロードを待つ」ストレスがありません。
お風呂での視聴については、防水スマホやタブレットにアプリを入れておけば、湯船につかりながら地上波やBSを楽しめるという声が多く見られます。家の中であれば基本的に自宅のWi-Fiが届くため、特別な設定なしに使えます。
テレワーク中のながら視聴も好評です。仕事用PCでZoomに参加しながら、手元のスマホでBSのニュースやスポーツ中継を流しておく、といった使い方が自然にできます。「スマホがサブモニター代わりのテレビになる」という表現で紹介しているユーザーも見られます。
家族のテレビ争いの解消という点では、「これを買ってから家族でテレビの取り合いがなくなった」という声が非常に多く見られます。リビングのテレビは家族が使い、自分はスマホで好きなチャンネルを見る——という使い分けが自然にできるようになります。
外出先での視聴
XIT AIR BOXは、外出先からのリモート視聴にも対応しています。4G LTE・5G・公衆Wi-Fi環境があれば、職場や移動中の電車内でも自宅のアンテナ放送を受信できます。「会社の昼休みにスマホでNHK BSのスポーツ中継を見ている」という活用例も報告されています。
注意点として、外出先での視聴は通信量を消費します。高画質設定では1時間あたり数GBのデータ通信が発生する場合があります。データ容量に余裕のあるプランを使うか、アプリ内で画質を「標準」に下げることをおすすめします。
XIT AIR BOXでMLBを無料で見る方法(NHK BSの活用)
NHK BSは200試合以上のMLBを放送している
意外と知られていませんが、NHK BSは毎シーズン200試合以上のMLBを無料で放送しています。2026年シーズンも、ロサンゼルス・ドジャースを中心に大量の試合中継が組まれており、大谷翔平・山本由伸・佐々木朗希の出場試合も多数含まれます。
これはすなわち、XIT AIR BOXさえあれば、NHK BSの放送試合を無料でスマホ視聴できるということです。月額課金は一切不要で、一度XIT AIR BOXを購入すれば継続コストなしにMLBを楽しめます。
具体的な手順
- セットアップ完了後、「Xit wireless」アプリを起動する
- チャンネルスキャンで「BS」を含めてスキャン済みであることを確認する
- チャンネル一覧から「NHK BS(101ch)」を選択する
- 試合放送中であればそのまま視聴開始
以上で完了です。操作は通常のテレビチャンネルを切り替えるのと同じ感覚です。

全試合は見られない点に注意
NHK BSの200試合放送は非常に充実していますが、MLBのレギュラーシーズンは全30チームで年間2,000試合以上が行われます。NHKが放送する200試合は全体のごく一部であり、放送のない試合日も多くあります。全試合を追いかけたい方には、別途スポーツ配信サービスの検討も選択肢のひとつです。
メリット・デメリット
メリット
1. テレビ放送をそのままスマホで視聴できる
配信サービスのような遅延やバッファリングがなく、テレビと同じ感覚で地上波・BSが視聴できるという点が高く評価されています。
2. NHK BSを含む無料放送がどこでも見られる
NHK BSのMLBをはじめ、地上波・BS・110度CSの無料放送を月額コストなしで楽しめます。一度購入すれば継続費用がかからない点が支持されています。
3. クラウド録画で見逃し対策ができる
クラウド録画機能を使えば、深夜の放送を翌朝確認したり、外出中の放送をあとから視聴したりできます(クラウドストレージは別途契約が必要)。
4. ダブルチューナーで同時視聴・同時録画が可能
1台で2チューナーを搭載しているため、「見ながら録る」「2人が別々の番組を見る」といった柔軟な使い方が可能です。
5. 外出先でも視聴できる
4G/5G経由で自宅のアンテナ放送をリモート視聴できる機能は、NHK BSなどを出先で見たいユーザーから特に高く評価されています。
6. 対応デバイスが幅広い
iOS・Android・Windows・Mac・Android TVと、家族それぞれのデバイスに対応。同時に複数端末での視聴も可能です。
デメリット
1. アンテナ環境が必須
XIT AIR BOXはアンテナ線から映像を取り込む仕組みです。光テレビ(IPTV)方式や、アンテナ端子のない住環境では使用できません。購入前に自宅のアンテナ環境を確認することが重要です。
2. BSはBSアンテナが必要
地上波のみのアンテナ環境では、NHK BSを含むBS放送は受信できません。マンション・集合住宅の場合は共聴アンテナのBS対応状況を管理会社に確認する必要があります。
3. Wi-Fi品質に視聴品質が依存する
自宅のWi-Fi電波が弱い部屋では映像が不安定になることがあるという声も見られます。ルーターから距離がある場所での視聴には、Wi-Fi中継器の導入が有効です。
4. クラウド録画は別途有料
クラウド録画機能の利用には、ピクセラの専用クラウドストレージへの契約が別途必要です。録画を活用したい場合は追加コストが発生する点を把握しておきましょう。
5. Amazon Fire TV Stickは非対応
Android TVには対応していますが、普及しているAmazon Fire TV Stickへは非対応です。大画面テレビでの視聴を予定している場合は事前に注意が必要です。
競合製品との比較(nasne・XIT-STK200・テレキング)
XIT AIR BOXと同カテゴリの主要製品を比較します。
| 製品 | 価格帯 | チューナー数 | BS/CS対応 | スマホ視聴 | クラウド録画 | 外出先視聴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| XIT AIR BOX(XIT-AIR120CW) | 約16,500〜18,800円 | ダブル | あり | あり | あり(別途) | あり |
| nasne(バッファロー) | 約20,000〜22,000円 | シングル | あり | あり | なし | あり |
| ピクセラ XIT-STK200 | 約9,800円 | シングル | あり | あり | なし | あり |
| テレキング(IO DATA) | 約14,000〜16,000円 | シングル | あり | あり | なし | あり |
nasne との比較
nasne(現在はバッファロー製)は根強い人気を誇る製品で、PSシリーズとの連携に強みがあります。一方でシングルチューナーのため、録画中は別番組の視聴ができません。価格もXIT AIR BOXより高めです。「PS5ユーザーでnasneアプリを活用したい」という特殊ニーズがなければ、XIT AIR BOXのほうがダブルチューナーかつ低価格という点で優位です。
XIT-STK200(スティック型)との比較
同じピクセラが製造するスティック型の廉価モデルです。価格が約9,800円と安い点は魅力ですが、シングルチューナーのため録画と視聴の同時利用はできません。「費用を極力抑えてスマホでテレビを見たい」という目的に限定するなら候補になりますが、BSの録画と視聴を柔軟に使いたい場合はXIT AIR BOXのダブルチューナーが必要です。
テレキング(IO DATA)との比較
IO DATAのテレキングも人気のTVチューナーです。価格帯はXIT AIR BOXより若干低め〜同程度ですが、こちらもシングルチューナー。XIT AIR BOXとの最大の差はダブルチューナーの有無です。「同時に2番組を録画・視聴したい」という使い方を想定するなら、XIT AIR BOXが適しています。
こんな人におすすめ・向かない人
XIT AIR BOXが特におすすめな人
- テレビをスマホやタブレットで自由に見たい人:家中どこでもテレビが楽しめるようになります
- 家族のテレビ占有に悩んでいる人:自分専用のテレビ環境をスマホで構築できます
- NHK BSを外出先でも見たい人:地上波だけでなくBSも、4G/5G経由でリモート視聴できます
- MLBを無料で楽しみたい人:NHK BSのMLB放送(年間200試合以上)をスマホで無料視聴できます
- テレワーク中にながら視聴したい人:手元のスマホやサブモニターでテレビを流せます
- 録画と視聴を同時にこなしたい人:ダブルチューナーで「見ながら録る」が実現します
向かない人
- 自宅にアンテナ端子がない人:アンテナ環境がなければ動作しません(光テレビ方式の住宅も注意)
- BSアンテナがない人(BS視聴が目的の場合):地上波アンテナのみではBS放送は受信できません
- テレビ番組をほとんど見ない人:購入コストに見合う使用頻度がなければコスパが合いません
- Fire TV StickでTV視聴を完結させたい人:Fire TV Stickには非対応のため、別途Android TV端末が必要です
まとめ・総合評価
XIT AIR BOX(XIT-AIR120CW)総合評価
ピクセラ XIT AIR BOX(XIT-AIR120CW)は、「テレビをスマホ化する」というシンプルなコンセプトを、高い完成度で実現した製品です。
最大の価値は3点にまとめられます。
- 地上波・BS・CS放送をスマホ・PC・タブレットで自由に見られる
- NHK BSの無料放送(MLBを含む)をどこでも受信できる
- ダブルチューナーによる同時視聴・録画が可能
価格は約16,500〜18,800円と、スマートフォンアクセサリーとしては高めですが、一度購入すれば月額コストなしでBS放送を含む全チャンネルを視聴できます。NHK BSのMLBだけでも年間200試合以上が無料で視聴できると考えると、スポーツファンにとっては十分に価値のある投資といえます。
競合製品と比較した際の「ダブルチューナー」という強みも見逃せません。シングルチューナー製品では「録画中は見られない」という制約がありますが、XIT AIR BOXはその制約がなく、使い勝手の良さで一歩リードしています。
「テレビをもっと自由に楽しみたい」と感じている方にとって、XIT AIR BOXは間違いなくおすすめできる製品です。
本記事のスペック・価格情報は2026年4月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
