「静かなキーボードが欲しい」「テンキー付きでマルチデバイス対応のものを探している」という方に、ぜひ読んでほしいレビューです。
今回は、富士通が2024年6月に発売した FMV Comfort Keyboard KB800(型番:FMV-KB800T) を実際に使い続けた感想をまとめました。価格.comのキーボードランキングで2位(2026年5月時点)に入るほどの人気モデルですが、「本当に買いなの?」というところを包み隠さず紹介していきます。
FMV KB800 の基本スペック
まずはスペックをざっくりまとめておきます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 型番 | FMV-KB800T |
| カラー | ブラック |
| 接続方式 | Bluetooth 5.0(BLE)+ USBレシーバー(Type-A) |
| マルチペアリング | 最大4台(Bluetooth 3台 + USBレシーバー 1台) |
| キー数・配列 | 104キー、JIS日本語配列(テンキー付き) |
| キーストローク | 約3.0mm |
| キーピッチ | 19.0mm |
| 本体サイズ | 384.8mm × 128.35mm × 24.35mm |
| 重量 | 535g(電池・レシーバー除く) |
| 電源 | 単四電池2本(約1年使用可能) |
| 発売日 | 2024年6月 |
| 実勢価格 | 約7,920円〜(2026年5月時点) |
テンキー付きのフルサイズでありながら横幅384.8mmとコンパクトにまとまっているのが特徴です。一般的なテンキー付きキーボードは440mm前後のものが多いので、数字で見てもそのコンパクトさがわかります。
外観・デザイン

本体はブラック1色のみ。かな印字なしのスッキリとしたデザインで、デスクに置いてもごちゃごちゃした印象になりません。個人的にはこのシンプルさが気に入っています。
キートップは凹型(シャンドルカーブ)になっており、指がフィットしやすい形状です。富士通のキーボード開発チーム「キーボードマイスター」が監修しているとのことで、細部の作り込みを感じます。
実際に使ってみた感想
打鍵感:深さがあって打ち応えがある

まず打鍵感ですが、キーストロークが約3.0mm あり、一般的なパンタグラフ式(1.5〜2.0mm)よりも明らかに深め。押し込んだときに「ちゃんと打った」という感触があるので、タイピングしていて気持ちいいです。
長文を書くことが多い私にとって、この深さは非常に重要なポイントでした。薄型キーボードでは物足りなさを感じていたので、KB800 に変えてからタイピングのストレスが減りました。
ただし、人によっては「軽め」「薄め」と感じる場合もあるようです(価格.comレビュー参照)。メカニカルキーボードのような硬いクリック感を求めている方には物足りないかもしれません。
静音性:これは本当に静か

KB800 の最大の魅力はここです。通常のメカニカルキーボードと比べると圧倒的に静かです。
実際に使ってみると、「キーを押している音がほぼ聞こえない」という感覚に近いです。子どもが寝たあとのリビングや、深夜の作業でも周りを気にせず使えるのは大きなメリットです。価格.comのレビューでも「本当に音がしない」「図書館でも使えるレベル」という声が多く、静音性については文句なしだと思います。
接続・マルチデバイス:切り替えが便利

Bluetooth 3台 + USBレシーバー 1台の合計4台までペアリングできます。切り替えはファンクションキー列にある専用ボタンを押すだけ。
私はメインのWindowsデスクトップ(USBレシーバー)+ MacBook(Bluetooth)という使い方をしていますが、切り替えは1秒もかかりません。さらにスマホやタブレットを追加登録することも可能なので、「1台のキーボードで全デバイスを操作したい」というホームオフィスユーザーにはかなり便利な仕様です。
デバイス切り替えボタンは周囲より低い位置に設計されているため、誤って触れてしまう誤操作が起きにくい点も地味に助かります。
電池持ち:約1年は本当に優秀
単四電池2本で約1年使えるというのは実際に使ってみても実感があります。「充電するのを忘れた…」というストレスがないのは電池式のメリットですね。Logicool MX Keys S のように充電切れを気にしなくて済むのは日常使いで地味に快適です。
KB800 のメリットまとめ
使ってみて感じた良い点を整理します。
- 静音性がとにかく高い — 深夜・早朝の作業でも周りを気にせず使える
- テンキー付きでもコンパクト — 横幅384.8mmはテンキー付きとしてはかなり小さい
- 4台マルチデバイス対応 — PC・Mac・スマホを1台で管理できる
- 深いキーストローク(3.0mm) — 打ち応えがあって入力ミスが減る
- 電池持ちが約1年 — 充電忘れのストレスなし
- 富士通ブランドの安心感 — 国産メーカーの信頼性
- かな印字なしのシンプルデザイン — デスクがすっきり見える
KB800 のデメリット・気になる点
正直に書きます。良い点だけではありません。
- Macユーザーはキー配置に注意 — ⌘キーとOptionキーの位置が入れ替わっているため、使い始めは戸惑う。慣れが必要
- マクロキーの設定がわかりにくい — GUIツールがなく手動入力が必要。気軽に設定できない
- ブラック1色のみ — ホワイト系のデスクに合わせたい方には選択肢がない
- かな印字なし — かな入力派には向かない
特に Macユーザーのキー配置問題 は見落としがちなポイントです。修飾キーのリマップで対応はできますが、Windows/Mac を頻繁に行き来する方は注意してください。
競合モデルとの比較
Logicool K295 との比較
静音ワイヤレスキーボードとして真っ先に候補に上がる K295 と比べると、価格差が大きい(K295 は約2,990円〜)のがネックです。
ただし K295 はマルチデバイス非対応で、Bluetooth 接続もできません。「とにかく安く静音キーボードを試したい」なら K295、「マルチデバイス・マルチOS対応が必要」なら KB800 という使い分けになります。
Logicool MX Keys S との比較
MX Keys S(約19,500円)はバックライトや高級感で上を行きますが、KB800 の約2.5倍の価格。MX Keys S はキーストローク 1.8mm の薄型設計なので、3.0mm の打ち応えを求めるなら KB800 の方が好みに合うかもしれません。マルチデバイス対応台数も MX Keys S の3台に対して KB800 は4台と、こちらも一歩リードしています。
こんな人におすすめ / 向いていない人
KB800 がおすすめな人
- 静音性を最優先したい人(夜間作業・在宅ワークで周りへの配慮が必要)
- テンキー付きのマルチデバイス対応キーボードを探している人(この組み合わせは意外と選択肢が少ない)
- Windows・Mac・スマホを1台のキーボードで使いたい人
- ExcelやWordで数値入力が多い事務系ユーザー
- 深めのキーストロークが好きな人
- シンプルなデザインのキーボードが欲しい人
KB800 が向いていない人
- 予算を抑えたい人(3,000円以下の静音キーボードが欲しいなら K295 など)
- Macのみをメインで使っていてキー配置を変えたくない人
- ホワイト・シルバー系のデスクに合わせたい人
- バックライト付きキーボードが欲しい人
まとめ
FMV Comfort Keyboard KB800 は、「テンキー付き・マルチデバイス・静音」という3つを同時に満たしたい人にとってかなり貴重な選択肢です。
価格は約7,920円〜と静音キーボードの中では高めですが、その分の価値は十分にあると感じています。特に静音性は群を抜いていて、深夜の作業環境が快適になりました。
価格.com の総合評価も高く、発売から1年以上にわたってランキング上位をキープしているのも納得です。
「安い静音キーボードで十分」という方は K295 で十分ですが、マルチデバイス対応・深いキーストローク・国産の安心感を求めるなら KB800 は間違いなくおすすめできます。
