新幹線で東京から京都を往復するルートと、東京から名古屋や京都へ行き、金沢を経由して東京に帰るルートのの料金がほぼ変わらないという裏ワザを知っていますか?
こんな信じがたい裏ワザがJRの通称 ”一筆書き切符” で実現することができるんです。
本記事では、一筆書き切符を利用した東京発の名古屋・京都・金沢旅行の方法についてまとめています。京都や名古屋、金沢への旅行をお考えの方はぜひチェックしてみてください。
『一筆書き切符』とは?
一筆書き切符とは、乗車駅から複数の駅を経由して目的地に向かう乗車券です。名前の通り一筆書きのルートのみが有効で、一度通ったルートは再度通ることができません。
一筆書きで繋げれば乗車駅や降車駅の設定は自由、さらに途中下車が可能で総距離に応じて有効期間が長くなるため、使い方は無限大です。
これを京都と名古屋、金沢に当てはめると、東京→名古屋→京都→金沢→東京(逆向きも可)という一筆書き切符(有効期限7日)を適用することができます。
JRの切符は乗車距離が長くなるほど距離あたりの運賃が安くなるため、東京と京都の往復料金よりも金沢を経由した一筆書き切符が格安になるという仕組みです。
名古屋も遊びに行けます!
【実体験】東京から京都、金沢に行く一筆書き切符
では、一筆書き切符を使用することで往復切符と料金にどれだけの差が生まれるのでしょうか?実際にまとめていきます。
一筆書き切符自体は乗車券であり、新幹線や特急の利用には特急券が必要なため、自由席特急券の料金を加味して計算します。
僕が京都旅行に向かった際の乗車駅は新横浜駅だったため、東京駅からの料金とは厳密には異なりますがご了承ください。
往復切符の場合
乗車券 | 自由席特急券 | 合計 | |
---|---|---|---|
新横浜駅→京都駅 | 8,030円 | 4,620円 | 25,300円 |
京都駅→新横浜駅 | 8,030円 | 4,620円 |
一筆書き切符の場合
乗車券 | 自由席特急券 | 合計 | |
---|---|---|---|
新横浜駅→山科駅 | 14,000円 | 4,620円 | 27,790円 |
山科駅→金沢駅 | 2,420円 | ||
金沢駅→最寄駅 | 6,370円 | ||
京都駅⇄山科駅 | 380円 | – |
その差、なんと2,490円。この金額を出せば京都に行くついでに名古屋や金沢を観光することができます。
東京→京都→金沢→東京の一筆書き切符の有効期間は7日間と長めの設定のため、時間に余裕がある方にはおすすめの裏ワザです。
京都駅で途中下車するなら要注意!
ちなみに、京都への一筆書き切符を使用する場合、山科駅⇔京都駅の乗車券を別で用意する必要があります。
なぜなら、路線図上の厳密な一筆書きは東京→山科→金沢という一筆書きになっており、京都駅は山科駅の先に位置しているため、京都駅で途中下車すると一筆書きが成立しなくなるからです。
京都駅で途中下車せずに金沢に向かう、もしくは山科駅⇔京都駅の乗車券を用意して京都駅に途中下車すれば問題ありません。
途中下車の際には有人改札で対応してもらいましょう!
一筆書き切符の買い方
一筆書き切符は、みどりの窓口や指定席券売機、えきねっとで購入することが可能です。しかし、その仕組みが複雑なことから指定席券売機やえきねっとでの購入は少々ハードルが高いものとなっています。
そのため、初めて一筆書き切符を利用するという方には駅員さんが対応してくれるみどりの窓口での購入をおすすめします。
あらかじめ経由したい駅(例えば京都や金沢、名古屋など)を明確にし、購入時に駅員さんにお伝えすることでスムーズに購入できます。
僕はみどりの窓口で10分程度で買えました!
ホテルもお得に予約する裏技
東京から京都、金沢を旅行するのに非常にお得な一筆書き切符ですが、ついでにホテルもかなりお得に予約ができてしまう裏技を併せて紹介します。
現在、Yahoo!トラベルでは誰でも宿泊料金が10%割引されるキャンペーンを実施しています。詳しくは下記の記事をチェック!
さいごに|京都観光で名古屋や金沢に寄り道しよう!
このように、一筆書き切符を利用することで、京都旅行の費用に2,000円程度足すことで名古屋/金沢観光まで楽しむことができるんです。
京都は日本を代表する観光地ですが、金沢も見逃せない魅力が溢れる場所です。金沢は伝統的な文化と現代的なアートが調和した都市であり、美しい庭園や伝統工芸の宝庫があります。
金沢城や兼六園などの歴史的な名所、21世紀美術館や金沢21世紀美術館などの現代アート施設など、多彩な観光スポットがあります。金沢での滞在は、独自の魅力を体験する絶好の機会です。
東京から京都への新幹線の旅は魅力的ですが、一筆書き切符を利用して金沢を経由することで、さらなる旅の魅力と経済的なメリットを享受することができます。
ぜひ皆さんも、一筆書き切符を活用して金沢や名古屋に寄り道をした京都旅行をしてみてはいかがですか?