「100円eSIMがあれば完璧じゃん!」と思って旅に出たら、砂漠で完全に圏外でした。
2025年6月、グランドサークル2泊3日の旅でKlook eSIMを使いました。購入価格はなんと5日間で約100円(プロモーション価格)。安すぎて逆に不安になりながらも設定してみたら、あっさり2分で完了。ラスベガスではサクサク使えて「これ最高じゃん」となったのですが……グランドキャニオンに着いたら完全に圏外。モニュメントバレーもほぼ圏外。
「eSIMが悪いのか?Klookが悪いのか?」と思いましたが、調べてみたらこれはKlook固有の問題ではなく、グランドサークルというエリア自体の電波事情だとわかりました。
この記事では、Klook eSIMの購入・設定方法から実際の通信品質まで、正直にレポートします。特に「グランドサークル・国立公園エリアに行く予定がある人」には必ず読んでほしい内容です。
Klook eSIMとは?基本情報
Klook(クルック)は香港に本社を置く大手旅行予約プラットフォームです。観光アクティビティやホテル予約のイメージが強いですが、2024年ごろからアプリ内完結型のeSIMサービスを本格展開しています。
アメリカ向けKlook eSIMの主な特徴はこちらです。
- 使用回線:T-Mobile(5G対応)またはAT&T
- 対応エリア:アメリカ本土(北米広域プランはカナダ・メキシコも対応)
- 設定方法:Klookアプリ内で完結、QRコード不要(最新アプリ版)
- テザリング:対応
- プロモーション価格実績:5日間(1GB/日)= 合計100円〜(通常価格は1,375円前後)
最大のウリはやはり価格の安さです。不定期で実施されるプロモーション時には通常価格から90%以上オフになることもあります。わたしが購入した2025年6月時点では、5日間(1GB/日)プランが約100円というプロモーション価格で購入できました。
アメリカ向けプラン一覧と選び方
Klookのアメリカ向けeSIMには主に2種類があります。
T-Mobile 5G回線プラン(アメリカ本土向け)
- 対象エリア:アメリカ本土
- 使用キャリア:T-Mobile(5G対応)
- プラン:1GB/日プランから無制限プランまで複数
- 通常価格目安:5日間(1GB/日)1,375円、7日間無制限 約2,334円
North America広域eSIM(アメリカ・カナダ・メキシコ)
- 対象エリア:アメリカ・カナダ・メキシコ
- 最安価格:$5.80〜(現地通貨表示)
- 特徴:QRコードでのアクティベーションにも対応
どのプランを選べばいい?
旅行スタイルによって最適なプランが変わります。
| 旅行スタイル | おすすめプラン |
|---|---|
| ラスベガス・LA・NY など都市部メイン | T-Mobile 5G回線・1GB/日プラン |
| アメリカ+カナダをまわる | North America広域eSIM |
| 動画をよく見る・ナビをフル活用 | 無制限プランを検討 |
| グランドサークル・国立公園メイン | 後述の理由からどれもあまり期待しないで |
1日1GBは、地図アプリ・SNS・写真送受信程度なら足りますが、動画を多く見る方や長時間ナビを使う方には不足しがちです。旅行中どのくらいデータを使うかイメージしてから選んでください。
購入・設定手順:意外と簡単だった
購入から接続まで、手順はシンプルです。
ステップ1:eSIM対応端末かどうか確認する
まず大前提として、eSIM対応のSIMロック解除済み端末が必要です。
eSIM対応機種の確認方法(iPhone)
- 設定 > モバイル通信 >「モバイル通信プランを追加」が表示されればOK
- 電話アプリで
*#06#を入力 > EID(32桁)が表示されればeSIM対応
iPhone XR・XS以降のモデルはすべてeSIMに対応しています。
SIMロック解除の確認方法
- 設定 > 一般 > 情報 >「SIMロックなし」と表示されればOK
- SIMロックがかかっている場合は各キャリアのマイページ(My docomo・My SoftBank・My au)でオンライン無料解除できます
ステップ2:Klookアプリでプランを購入する
- Klookアプリをダウンロード(未インストールの場合)
- 「eSIM」または「SIMカード」カテゴリからアメリカ向けプランを選択
- 日程・枚数を確認して購入
プロモーション価格は期間限定なので、見つけたら迷わず購入するのがおすすめです。
ステップ3:日本出発前にアクティベートする
- Klookアプリ > アカウント > 予約一覧 > 対象のeSIMを開く
- 「Activate」をタップ
- アプリ内で自動インストール(QRコード不要)
アクティベートは日本にいる間に完了させておきましょう。現地でデータ通信のない状態で設定しようとするとトラブルの元です。なお、アクティベートしても日本では課金されません(現地キャリアに接続してから使用量がカウントされる仕組みです)。
わたしの場合、Klookアプリで操作を始めてから約2分でiPhoneへのインストールが完了しました。QRコードのスキャンも不要で、思っていたよりずっと簡単でした。
ステップ4:現地到着後の接続手順
- 設定 > モバイル通信 > Klook eSIMの回線をON
- データローミングをONにする
- モバイルデータの使用回線をKlook eSIMに切り替える
日本のSIMカードはそのまま挿しておいてOKです。デュアルSIM運用で、通話・SMSは日本SIMのまま使えます。モバイルデータ通信だけKlookに切り替えるイメージです。緊急時の連絡も日本の番号でできるので安心できました。
通信品質レポート:ラスベガス vs グランドサークル
ここがこの記事のコアです。正直に書きます。
ラスベガス(都市部):快適に使えた
ラスベガス市内では5G接続でサクサク動作しました。他の利用者の実測データでもダウンロード約130Mbps・アップロード約10Mbps(5G接続時)という速度報告があり、都市部での品質は申し分ありません。
- Google マップのナビ:問題なし
- SNS・写真アップロード:問題なし
- ホテルWi-Fiのバックアップとして:十分使えるレベル
「ラスベガスだけで使うなら、Klookで全然OK」という印象です。
グランドサークルエリア(砂漠・国立公園):圏外が多かった
これが今回の旅の実態です。グランドキャニオン・モニュメントバレーに入ると、電波がほぼなくなりました。
| 場所 | 通信状況 |
|---|---|
| ラスベガス市内 | 5G・快適 |
| グランドキャニオン(ビレッジ周辺) | T-Mobileは一部エリアのみ接続可 |
| グランドキャニオン(トレイル内) | 全キャリアほぼ圏外 |
| モニュメントバレー | ほぼ圏外 |
| ブライスキャニオン | ビジターセンター周辺のみ接続可 |
重要:これはKlookが悪いわけではありません。
グランドキャニオンについて調べたところ、T-Mobileはビレッジ周辺のみカバーで、北リムやトレイルに0.5マイル以上入ると全キャリアほぼ圏外になるとのこと(出典:grandcanyon.com)。グランドキャニオンで最もカバレッジが広いVerizonでも、完全な接続を期待するのは難しいエリアです。
モニュメントバレーも全キャリアで電波が不安定で、どんな高品質なeSIMを使っても大差ありません。
つまり「eSIMを何にするか」より「圏外前提で準備するか」の方が重要なのです。
グランドサークルを旅行するなら、出発前に必ずオフライン地図をダウンロードしておきましょう。Google マップは特定エリアをオフライン保存できます。わたしはこれを事前にやっていたので、圏外でも地図で現在地を確認しながら走ることができました。
グランドサークル旅行の詳しい準備や旅程については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
グランドサークルはレンタカー必須のエリアです。Klookではレンタカーの予約も可能で、eSIMとあわせてアプリで一元管理できます。レンタカー選びに迷っている方はこちらもどうぞ。
他社eSIMとの比較
Klookだけでなく、主要なeSIMサービスとの比較も確認しておきましょう。
| サービス | プラン例 | 価格 | 回線 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Klook | 5日間 1GB/日 | 100円〜1,375円 | T-Mobile or AT&T | 最安クラス、アプリ完結 |
| Holafly | 7日間 無制限 | 4,290円 | AT&T | 無制限、24時間日本語サポート |
| Airalo | 5GB | 約2,150円 | T-Mobile | 世界的信頼、通話プランあり |
| World eSIM | 5GB/7日 | 約2,072円 | T-Mobile/AT&T/Verizon | 3キャリア対応 |
| GlobaleSIM | 10GB | 約1,700円 | AT&T/T-Mobile/Verizon | 3キャリア対応で安定性高い |
Holaflyは24時間日本語サポートがあり、トラブル時の安心感が段違いです。Airaloは世界的な利用実績とアプリの使いやすさが強みです。
ただしグランドサークルエリアでの圏外問題は、どのeSIMを使っても基本的に変わりません。どのサービスもT-MobileかAT&T回線を使っているため、農村・国立公園エリアでのカバレッジ事情は同じです。
コスト優先で都市部中心の旅行ならKlook、サポート重視ならHolafly、バランス重視ならAiraloという選び方が目安になります。
Klook eSIMのメリット・デメリット
実体験をもとにまとめると、こうなります。
メリット
- 圧倒的な価格の安さ:プロモーション時は業界最安クラス。100円は正直コスパが異次元
- 設定が超簡単:アプリ内完結・QRコード不要で約2分。旅慣れていない人でも迷わない
- テザリング対応:複数デバイスで通信を共有できる
- Klookで一元管理:アクティビティや観光チケットもKlookで予約しているなら、eSIMも同じアプリで管理できて便利
- デュアルSIM運用で日本番号が使える:緊急時の連絡に困らない
デメリット
- 農村・国立公園エリアでは使えない:グランドサークルをはじめ、T-Mobile回線のカバレッジが薄いエリアでは圏外多発(これはKlook固有の問題ではなくT-Mobile回線の特性)
- 1GB/日は動画利用が多いと不足:Google マップのナビ・SNS程度なら足りるが、動画・テザリングを多用すると消費が早い
- 日本語サポートが限定的:問い合わせは英語チャット中心(Holaflyは24時間日本語対応)
- ハワイで使えなかった報告がある:端末・eSIMの組み合わせによる可能性もあるが注意が必要
- 通常価格時はコスパが下がる:プロモーション外だと他社と大差ない場合もある
こんな人におすすめ・おすすめしない人
Klook eSIMがおすすめな人
- ラスベガス・LA・NY・サンフランシスコなど都市部メインの旅行者
- Klookでアクティビティも予約しており、アプリ一元管理したい人
- とにかくコストを抑えたい人(プロモーション時は特に)
- 設定の手間を最小限にしたい人(アプリ2分で完結)
- 旅行頻度が高くて複数回使いたい人
Klook eSIMをおすすめしない人
- グランドサークル・国立公園エリアをメインに旅する人(eSIM自体への期待値を下げて、オフライン準備を優先すべき)
- 24時間日本語サポートが必要な人(Holaflyが適切)
- 大容量データが必要な人(無制限プランを検討)
- ハワイ旅行の人(対応状況に不確実性がある)
まとめ:Klook eSIMは「使い方次第」でコスパ最強になる
Klook eSIMを一言でまとめると、「正しい使い方をすれば最強コスパ、使い方を誤ると後悔するeSIM」です。
要点を整理するとこうなります。
- 価格:プロモーション時は圧倒的な安さ(5日間合計100円〜)。通常価格でも競争力あり
- 設定:アプリ内完結で約2分。超簡単
- 都市部の通信品質:5G接続で快適。ラスベガス・LA・NYなら全く問題なし
- 農村・国立公園エリア:T-Mobile回線の特性でグランドサークルは圏外多発(Klookの問題ではない)
- サポート:日本語対応が限定的
アメリカ旅行でeSIMを選ぶとき、「どこに行くか」が最重要ポイントです。都市部がメインなら迷わずKlookで十分。グランドサークルに行くなら、どのeSIMを選んでも圏外エリアが多いことを前提に、オフライン地図の事前ダウンロードを必ず済ませておきましょう。
グランドサークル旅行の準備・旅程については、実際の2泊3日レポートをまとめた記事で詳しく解説しています。
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